背骨の中には脊椎管という空間があり脳から出た脊髄神経が通っていて、背骨の変形や周りの靭帯が厚くなってしまうことによって、脊髄神経が圧迫される病気を脊柱管狭窄症と言います。

脊柱管狭窄症の特徴的な症状に間欠性跛行（かんけつせいはこう）というものがあります。間欠性跛行とは少し歩くと腰や足に痛みやしびれが出てきます。座ったりしゃがんで腰をかがめると一時的に症状が治まり、またしばらく歩くと痛みが出てしまいます。痛みは片方だけに出ることが多いです。

原因は加齢や労働による背骨や椎間板の変形や靱帯の肥厚によって起こると言われています。

しかし歳をとったら全員がなるわけではないので加齢が原因とは考えにくく、また成人の急性腰痛治療ガイドラインによると、腰痛ではない患者さんのMRIを撮影したところ脊柱管狭窄症の所見が見られることから、狭窄と腰痛は関係ないと当院では考えています。

ただし稀に尿もれや便が出にくいなどの排尿・排便に障害が出たり、お尻のあたりに灼熱痛を感じる場合があり、その場合は狭窄によるものなので早急に手術を受ける必要があります。

病院ではレントゲンやMRI検査を行い脊柱管狭窄症かどうかを診断します。

病院で行われる一般的な治療は症状が軽い場合は投薬治療やブロック注射・コルセット・牽引・リハビリなど保存療法が行われます。数ヶ月間保存療法をしても改善が見られない場合や症状が強い場合は手術を勧められます。

手術は大きく分けて除圧術と固定術の２つの方法があります。

除圧手術は脊柱管を圧迫している骨や靭帯や椎間板を削り脊柱管の圧迫を解除する方法で、除圧手術の中でも切開をして行う従来の方法と、小さな傷から内視鏡を用いて脊柱管を広げる身体の負担が少ない手術方法があります。

固定術は、背骨にぐらつきがある場合やすべり症により背骨のずれが大きい場合に行われます。通常は大きく腰を切開する必要がありますが、近年は小さな傷で行う方法や内視鏡を用いた身体の負担の少ない固定術も可能になっています。

しかし、手術をしても症状が残ったり痛みが再発するケースも多々あり、当院には手術をしたにも関わらず痛みや痺れが取れず困っている方が来院しています。

こちらのサイトをご覧になっているあなたもできれば手術はしたくないと考えている、もしくは手術したのに改善せずお悩みなのではないでしょうか。

では脊柱管狭窄症を手術せずに根本的に改善させるにはどうしたらいいのかをこれからお話ししていきます。

<湘南カイロの４０年の臨床データからわかることは、病名は同じ脊柱管狭窄症でも患者さんの症状は千差万別だということです。しかし、その中でも痛み方に共通点がある事がわかっています。

当院では腰痛のタイプを４つに分類しています。

脊柱管狭窄症は歩行により症状が出現してしゃがむと軽減することから、②伸展障害タイプの方が多いです。脊柱管狭窄症という病名がつかない方でも間欠性破行の症状がある患者さんは多く、伸展障害タイプの施術でほとんどの方の症状が改善され歩けるようになります。これは高齢の方でも同じです。

また、腰痛は症状が悪化するにつれて腰部のみならずお尻や足に痛みや痺れが広がっていきます。膝より下まで痛みや痺れが出始めると改善するのに時間がかかるので、症状が膝より上までの状態で早めに対処することが大切です。

伸展障害タイプの腰痛になる主な原因は、

このような状態になると腰が伸ばしづらくなり、歩くことが困難になります。

詳しい内容やセルフケアの方法は湘南カイロ会長、高木二朗太著「１日３分の自己療法で腰痛は治る」でも紹介しています。

脊柱に狭窄があっても腰痛を感じない場合もありますし、狭窄の度合いと症状の度合いが比例しているわけでもなく、脊柱管狭窄症と腰痛は関係ありません。

当院では脊柱管狭窄症を根本的に改善するために腰痛のタイプを判断した上で、腰痛の原因を特定していきます。

具体的には脊柱管狭窄症から来る腰痛は次の５つが原因となっています。

関節の問題にはカイロプラクティックが有効です。通常背骨や骨盤の関節は動きがあるのですが、ロックしてしまった関節は動きが悪くなり、その場所から出ている神経は正常に働かなくなってしまいます。神経が正常に働かなくなると筋肉・筋膜・皮膚などに問題が起こり、腰痛を引き起こします。

カイロプラクティックに対する一般的なイメージとして、背骨を「ボキッ」と矯正する方法を思い浮かべる方もいると思いますが、それはカイロプラクティックが開発された時の方法で、現在は優しい刺激で矯正する方法も開発されています。当院では安心して矯正を受けて頂くために後者の方法を採用しておりますので、カイロプラクティックが初めての方も安全に受けられます。

背骨や骨盤の関節を矯正し神経の働きが改善すると人間の体が持つ自然治癒力が回復するので、筋肉が緩み腰痛が改善されていきます。

関節の問題は腰痛を引き起こす大きな原因の１つですが、関節以外に考えられるもう１つの大きな要因は筋肉の硬さです。当院がカイロプラクティック以外の施術をする理由がここにあります。

筋肉が硬くなった初期の状態では凝り・張り・だるいといった症状が出ますが、硬さが酷くなってくると痛みや痺れが出ます。その状態を放置しておくと筋肉には「トリガーポイント」という硬いしこりができ強い痛みを発症しますので、関節の施術のみではなく「トリガーポイント」を取り除く事が必要になります。

また、筋肉は筋膜という膜で覆われており、更にその外側には皮膚があり全身を覆っています。筋膜や皮膚の動きに制限があると体は動かしにくくなり、体を動かした時に痛みが出ます。きつめの洋服を着ると体が動かし辛くなるのと同じです。

筋肉や皮膚の動きを正常に戻すことによって身体がスムーズに動くようになり、身体を動かすときに出ていた痛みがなくなります。

ストレスに対しては当院が導入しているロシア製の機器「メタトロン」であなたに影響を与えているストレスが何であるか測定することができるので、今あなたの腰痛の原因がストレスから来るものなのか、関節や筋肉などから来るものなのか判別することができます。

病院や治療院で思うように改善しない脊柱管狭窄症でお悩みでしたら、是非一度当院にご相談ください。